海外から始めてお客様が来日し、自社を訪問するときに挨拶にドキドキされた方もいらっしゃると思います。私も20代で初めてアメリカの取引先が来日する際に、挨拶は何て伝えようかと悩んだものです。
私も含めて日本人は外国から来る、外国に行く事が大陸に国家がある国の人に比べて心理的に高いハードルと捉える傾向がある様です。日本人が外国人の会議に入ると発言が少なくなる傾向がある事に頷ける方は少なくないと思います。そしてそれはある程度仕方ないと思います。端的に言って慣れが違います。フランスを例に説明します。
フランスは世界一の観光立国で、のべ約8000万人が訪れる様ですが、その数字は人口よりも多いです。人口は約7000万人ですから。国民より外国人が多いんですよ!よくフランス人は外国人に冷たい、と聞きますよね。こんな説聞いたこと無いですが、もしかしてその理由は外国人疲れじゃないですか?少し想像して下さい。日本に1億円5千万人の外国人が来て、色んな言語で聞かれたり、マナー違反されたりするわけです。ちょっとしんどいですよね。ポイ捨てするわけです。私も外国人がマジで1ミリも気付かない感じで歩きタバコするのを見ていやな気持ちになります。ちょっとフランス人の気持ちを察します。
そんな推定外国人疲れ国家フランスの地理的な状況を整理しましょう。北はベルギー、東はスイス、南はイタリアとスペイン、地中海の向かいにはチュニジア、ドーバー海峡越しにはイギリスに面していますから。ドイツも忘れてましたね。待ってください、ルクセンブルクもありますね。ここまでちょっと来るとピンとこないですね。ルクセンブルクの方すみません。はい、これだけに囲まれたら疲れます。絶対面倒な外交問題が山積みです。EUってすごい組織なんだなと改めて思いました。
こうしてフランスの地理にこれまで注意を払ったのは初めてかもしれません。こうして整理してみると改めて大陸にある多数派の国々が日本よりも外国慣れしてる事は当たり前の事だとも感じます。そんなフランスからお客様がいらしたら以下の表現を使って労ってみてください。
今日の表現
Thank you very much indeed for coming all the way. 遠方よりお越しくださりありがとうございます。
この一言を入れるとかなり分かってる感じが出ますね。言われた側は長旅をしてる訳ですから気遣いを感じる事でしょう。何気にイギリス英語で使われるindeedを入れてみましたが入れなくても問題有りません。外国からいらした客人に対して礼を尽くすビジネスマナーを今後ももっと、皆さんと学んで行きたいと思います。