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あの曲の歌詞|Elvis Presley – Blue Suede Shoes

エルヴィス・プレスリーは1950年に誕生した大スターで、なんと全世界のレコード、カセット、CDの売上が6億枚を超える「世界史上最も売れたソロアーティスト」なのです。これがどれだけ凄いかを理解するために比較をします。

引退によって社会現象が起こった安室奈美恵さんの総売上枚数が約3600万枚なのです。安室奈美恵さんが20回生まれ変わって初めてエルヴィス・プレスリーと同じ売上になるのですから、桁違いの世界的スターである事が改めて理解出来ます。

そして今回の曲、Blue Suede Shoesは皆さんにも馴染深い曲が多いのではないでしょうか。エルヴィスは今では想像できないほど封建的な風紀の残るアメリカの50年代において刺激が強すぎるアーティストでした。そのあまりの人気に教育団体などから批判をうけたりもしたそうですが、批判すればするほど、比例する様に若者たちは熱狂したそうです。

このBlue Suede Shoesの「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」にも選ばれた名曲です。ロックンロールを形作った曲の一つでもあります。

ダンスホールで踊る若者のおしゃれに対する情熱を表現したこの曲は、冷戦時のソ連の若者を熱狂させたとも言われています。と言うのも、ソ連にはスエード靴というものは無かったのです。それには理由があります。

社会主義において、労働は当局が割り当てて行うもので、靴の生産もその管理の中で効率的に行われていました。効率的な生産を行うために、生産する種類はとても少なく、デザインなどは考慮されません。その影響でソ連の若者にはおしゃれをする自由は与えられていませんでした。その中でこの曲がソ連の若者をも熱狂させたのです。余談ですが、ソ連の指導者ゴルバジョフは、ロックがソ連の若者をソ連崩壊へと動かした、と語っています。

それだけ、たかが靴の歌が人の心を動かすというとても奥深い歌だと思います。今では世界のほとんどの国の人々にとって当たり前の権利である、”オシャレする自由”の大切さを噛み締めて聴いてみたいと思います。

曲の歌詞

Well, it’s one for the money,

俺は唄う、一つそれは金の為 

Two for the show,

2つそれはショーの為

Three to get ready,

3つで準備が出来たら

Now go, cat, go.

さあ、唄おう

But don’t you step on my blue suede shoes.

でも俺のブルー・スエード・シューズだけは踏むなよ

You can do anything but lay off of my blue suede shoes.

何をしたって構わない、でも俺のブルー・スエード・シューズだけは踏むなよ

Well, you can knock me down,

そう、俺を殴り倒したって構わない

Step in my face,

顔を踏みつけたって良い

Slander my name

僕の悪い噂を流したって全く問題ない

All over the place.

町中のあらゆる場所にね

Do anything that you want to do, but uh-uh,

何をしたって構わない、好きにしろ、でもな

Honey, lay off of my shoes

頼むからこの靴には決して近付かないでくれ

Don’t you step on my blue suede shoes.

僕のブルー・スエード・シューズを踏まれたくないんだ

You can do anything but lay off of my blue suede shoes.

お前がしたい様にすれば良い、でも俺のブルー・スエード・シューズだけは絶対に踏むなよ

You can burn my house,

俺の家を燃やしたって構わない

Steal my car,

俺の車を盗んだって良い

Drink my liquor

俺の酒を勝手に飲んだってな、

From an old fruit jar.

あの古いフルーツジャーに入った酒を

Do anything that you want to do, but uh-uh,

何をしたって構わない、でもな

Honey, lay off of my shoes

このブルー・スエード・シューズだけは近づかないでくれ

Don’t you step on my blue suede shoes.

絶対に踏まないでくれよ

You can do anything but lay off of my blue suede shoes.

何をしたって構わない、でも俺のブルー・スエード・シューズだけは絶対に踏むなよ