今日の『あの映画のセリフ』は『ジュラシック・パーク』(Jurassic Park)です。1990年に出版されたマイケル・クライトンによる小説を原作にして1993年に製作されたSF映画です。ジャンルとしてはバイオテクノロジーを駆使して蘇らせた恐竜たちによる惨劇を描くパニック・サスペンスですが、作品を通してその背景には「生命倫理」「科学技術の進歩と過信」に対する疑問の投げかけがされている様に感じます。2020年代の今、AI開発によって生じる人間の役割とは何か、またゲノム編集技術によって生まれる遺伝子を編集された動物や人間の誕生が許容されるべきか否か、など科学と倫理の間で大きな論争が起こっていますが、まだ遺伝子工学が今ほど発展する前の90年代前半に今起こっている問題を提示してくれていたのだと捉える事ができます。
なお、作中に登場するジャングルリバーライドはユニバーサルスタジオのアトラクションである「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」として再現されていて実際に楽しむ事ができます。私も乗った事がありますが、まさにジュラシック・パークに訪れた感覚を味わう事のできるアトラクションでした。
ここで紹介するのは古生物学者のグラントとサトラー研究助手を含めた一行が初めてジュラシック・パークを訪れ、初めて生きた恐竜を目にして研究者として興奮を隠せないでいる、そんなシーンです。
この映画のセリフ
01:02 Look at that! It’s a dinosaur.
見てみろ、恐竜だぞ。
01:13 Oh Ellie, we could just tear up the rule book on cold-bloodedness. It doesn’t apply. They are totally wrong. This is a warm-blooded creature.
エリー、図鑑を破り捨てなきゃいけないな。恐竜は冷血動物じゃない。みろ、まったく当てはまらない。今までの研究は嘘だらけだ。恐竜は温血動物だったんだ。
01:42 We are gonna make a fortune with this place
この場所はカネになるぞ。
01:48 How fast are they?
どれくらい速い?
01:50 Well, we clocked the T-Rex,(and they run) at 32miles an hour.
T-REXを測ったんだが、時速32マイルだった。
01:57 You said you have got T-Rex?
今T-Rexがいるって言いました?
02:01 Say again.
もう一度言ってくれ。
02:04 We have a T-Rex!
ああ、T-Rexが1匹いる。
02:08 Put your head between your knees.
(めまいがするなら)顔を両膝の間に置いて(ゆっくりして)。
02:11 Dr. Grant, my dear Dr. Sattler, Welcome to Jurassic Park
ジュラック・パークへようこそ
02:32 They are moving in herds, they do move in herds.
群で移動しているぞ、そうか、彼らは群で移動するんだな。
02:52 How did you do this?
どうやって(こんな場所を作った、恐竜を作った)?
02:56 I will show you.
これからお見せしよう。