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ノーサイドってどういう意味?

ラグビーワールドカップが盛り上がってますね。東京にはラグビーワールドカップの試合を観戦しにきた外国人の観光客を見かけます。

着ているユニフォームで国も分かりますので声を掛けてみると優しく答えてもらえるはずです。

私もニュージーランドの人達と会話しました。強豪のチームなので優勝にかける想いの深さに触れました。

ノーサイドってどういう意味?

そう思った事のある方は多いのでは無いでしょうか。

ラグビー用語集 ESPN UK

ラグビーの母国イギリスで以下の様な用語集ページがあります。

Welcome to Scrum.com’s guide to the terminology of the game of Rugby Union in all its guises. Designed for people new to the sport, as well as those who may need a refresher course, it aims to give a clear insight into all aspects of the game.

http://en.espn.co.uk/scrum/rugby/page/97263.html

その中にno sideがあります。

No side – antiquated term used to describe the end of the match. Superseded by full time.

なんと今は英語圏では使われてないみたいです。antiquated termは今は使われなくなった古い言葉という意味です。antiqueと語源が同じです。試合終了を意味します。現在では時間終了を意味するfull timeという言葉に代用されています。

しかし機能的な意味は試合終了を意味しますが、歴史的にはどんな意味があったのでしょうか。

ノーサイドの歴史

ラグビーがイギリス発祥のスポーツなのは皆さんご存知だと思います。

イギリスでは階級制度があり、中流から上流の子供達が通う名門学校で広く行われていたスポーツがラグビーでした。家柄の良い子供達が行うラグビーは紳士のスポーツとされ、自然と勝負以外の人間形成も重要視される意味合いでno sideという言葉も生まれたのではないかと考えられます。

当時は試合が終わればwinner sideもloser sideも無く試合を共にした仲間として友情を育もうという意味が込められていました。

その証拠に他のスポーツとは違いafter match functionという試合後の懇親会が行われる文化が生まれたのがラグビーの特徴ですが、そこでは立場や勝ち負けを越えた交流を通じて大人になった際に行う社交の練習となったのだと思います。

そんなイギリスでは1970年代まではno sideが使われていたのですが今はfull timeが使われています。

イギリス紳士は優しさと強さを兼ね備えた人格者のイメージがあります。そんなイメージにぴったりなno sideの精神には色々な場面で学ぶべきものがありますね。